術前検査
レーシックは、その人の眼の屈折状態に応じた矯正量をエキシマレーザーに設定し、その値に基づいて、レーザー装置が角膜の切除を行います。また、手術に臨むにあたり、眼に病気がないかなど、一人ひとりの眼の状態を正しく把握するために、どのような検査を何回行うかが医療の質に影響すると考えられます。
とくに、重要な数値については、1日ごとの体の変化で微妙に値が変わるため、複数回測定する必要もあります。
こういったことから、術前に検査を行うことは、非常に重要です。ボイスストアでは、検査項目にもよりますが、手術前に2回以上の検査を行うことをひとつの目安と考えています。

ここでの資格とは、ORT (視能訓練士) を指しています。検査項目によっては、視機能検査のスペシャリストであるORTによる検査が望ましいため、ある程度の有資格者が検査しているクリニックはより安心といえるでしょう。

検査員の経験を表す指標です。長ければ長いほど経験をつんでいることになります。

通常、アルファベットのCのような形のランドルト環が見えるかどうかによって視力を測定します。お馴染の検査ですが、レーシックでは非常に重要な検査で、ORTによる検査が望ましいでしょう。裸眼視力だけでなく、矯正視力も測るので、検査当日はメガネやコンタクトレンズを持参してください。日による変動を誤差として把握するため、手術までに最低2回以上の検査が望まれます。

自覚・他覚
屈折検査には、自覚的検査法と他覚的検査法があります。
自覚的検査は、自覚的な裸眼視力と矯正視力、自覚的な近視や乱視の度数、利き眼などを検査します。さらには矯正した状態で近くの見え方を調べ、老眼を検査します。
他覚的屈折検査は、眼の光学的な屈折度数、近視や乱視の度数をオートレフケラトメータという器械を用いて、測定します。とくに、自覚に関しては、矯正量を決定する重要な検査なので、経験豊富なORTによる検査が望まれます。日による変動を誤差として把握するため、手術までに最低2回以上の検査が望まれます。
散瞳下
より正確な屈折度数を検査するために、散瞳した状態(瞳孔を広げる目薬を使用し、調節力を取り除いた状態)で測定します。手術までに一度の検査で充分でしょう。
なお、散瞳剤の効き目が現れるまでには点眼後30分ほど時間がかかりますので、その間はコンサルテーションを受けたり、待機することになります。

屈折検査と同じくオートレフケラトメーターで、角膜のカーブ (曲率半径) を測定します。角膜のカーブが極端に平らだったり、逆に急すぎる場合は、手術が受けられない場合があります。日による変動を誤差として把握するため、手術までに最低2回以上の検査が望まれます。

細隙灯 (さいげきとう) をつけた顕微鏡によって眼を拡大し、強い光をあてて、結膜、角膜、前房、水晶体などの異常の有無や、角膜の透明性を検査します。通称、スリットランプ検査といいます。病気の有無を慎重に検査するため、手術までに最低2回以上の医師による検査が望まれます。角膜の傷や角膜潰瘍、白内障などが見つかった場合は手術を受けることができません。

角膜の表面や後面を撮影し、角膜表面の歪みや屈折力の分布、角膜の湾曲、乱視・不正乱視などを検査します。カーブの状態を、地図の等高線のように表示して確認します。円錐角膜と診断されると手術を受けることができません。手術までに最低2回以上の検査が望まれます。

レーシックは、レーザー照射によって角膜を削る手術のため、角膜の厚みを正確に測定することが重要です。日本人の角膜中央部の平均値は、約530μmです。角膜の形状保持に、最低限必要な厚さ(約400μm)を引いた残りの数値が、レーザー照射可能な厚さとなります。角膜厚の薄い人や強度の近視の人が、充分に矯正できるかどうかは、角膜厚にかかっています。手術までに最低2回以上の検査が望まれます。

涙の分泌量を測る検査です。最近は、特殊な染色液を点眼することによって行うことが多いようです。レーシック手術後は、涙液の分泌が減少するため、深刻なドライアイの人は手術前の治療が必要です。手術までに1回以上の検査が望まれます。

散瞳剤を点眼したあと、主に硝子体、網膜、視神経などに異常がないかを調べます。緑内障や網膜剥離などの重篤な病気の有無を検査するため、医師による質の高い検査が望まれます。手術までに1回以上の検査が望まれます。

眼に空気をあてて、眼の硬さを測定します。眼圧が高いと、緑内障などの病気が考えられ、レーシック手術が受けられない可能性もあります。手術までに1回以上の検査が望まれます。

暗所で広がった瞳孔の大きさを測ります。瞳孔径が極端に大きい人は、夜間の対向車のライトをまぶしく感じたりするグレアという現象が起こる場合があります。手術までに1回以上の検査が望まれます。

通常、屈折値検査の際に、角膜の直径を測定します。手術までに1回以上の検査が望まれます。

収差計という器械を用いて、角膜や眼全体の歪み (高次収差) を測定します。ウェーブフロントなどのカスタムレーシックを行うクリニックでは、歪み (高次収差) にあわせてレーザーを照射し、歪み (高次収差) の増加を抑えることもできます。必ず必要な検査というわけではありません。

濃いものと淡いもの差をコントラストと言います。術前と術後でコントラストの感度を測定するクリニックもありますが、必ず必要な検査というわけではありません。